太陽王発電観測所

いつも心に太陽王。柏レイソルの動向を厳しい目で観測。

自分たちのミスではなく脆さ - 2018 J1 第11節 vs清水エスパルス@IAI

レイソルのスタメン。前節より鎌田がベンチで亀川が入る。

                中川  江坂

クリス  ボギョン  大谷  伊東

    亀川   中山  ジョンス  小池

                     航輔

 

一方のエスパルス

               テセ    北川

    白崎   竹内   河井   金子

二見  フレイレ  ソッコ  飯田

                     六反

 

前半。レイソルがボールを保持する。エスパルスの守備は、さほど前からプレスにくるわけでもなく、入ってくる縦パスに注意している様子。そして、サイドではMFも献身的に走り、簡単にはクロスをあげさせない。サイドから攻めて何度もCKを得るが、得点に結びつかない。レイソルの枠内シュートは増えていくものの決定機はない。

レイソルは、前プレで奪ってからの攻撃でチャンスをつくりたいが、それを回避するように、ビルドアップは無理にDFラインでは繋がず、チョン・テセ、北川あてに前に蹴るエスパルス。テセと北川がDFを背負って落としたり、ファールを得ていたので、エスパルスが押し上げることができていた。スコアレスのまま時間が過ぎていくにつれ、レイソルが主導権を握って攻めているというより、エスパルスがうまく守っているというように感じられる。

前半終盤に試合が急に動く。レイソルがCKから失点。飛び込んでくるチョン・テセに競ることもできず。追うレイソルは、クリスのミドルですぐさま同点に。しかし、またすぐにエスパルスがリードを奪う。スローインからチョン・テセがヘッドで逸らしたボールは中山の頭上を越して落ち、北川に入れ替わられる。絞ってくる亀川は脚を滑らせ、北川はGKと一対一をゴール右に決める。終了間際のクリスのミドルは六反にセーブされ、1点ビハインドで試合を折り返す。

 

後半。クリスが前線に果敢に飛び出すとバランスが崩れ、左サイドからエスパルスの攻撃に晒される。勢いづいたエスパルスは、右に左にとサイド攻撃からレイソルゴールを脅かす。エスパルスの決定機であった、北川のクロスを金子が折り返して、チョン・テセが放ったシュートは航輔がセーブ。たぶんこれが決まっていれば試合はほぼ決定していただろう。

レイソルは大谷→手塚。続いて中川→ハモン。クリスをトップにしてハモンを左に。これで、バランスを正して仕切り直し、得点を奪いにいきたいところ。さらに江坂→小泉。この試合は江坂はロストが多かった。少しは良くなりチャンスもつくれるが、ゴールには至らず。後半は点を奪えず試合終了。今季は連勝がない。

 

前半にクリスがライン間で受けて前を向いて相手ブロック内に入ってチャンスになったような、中央から攻める機会をもっと増やしたい。中央を使えることで空いてが圧縮して、より効果的にサイドから攻撃することもできる。なので、ビルドアップの縦パスをもっと狙いたい。そのためには、最終ラインで相手のプレスをかわすことが必要。相手の2列目の前でフリーでボールを持てれば、相手は一人出てこざるを得ない。そうすると、ズレが生まれてスペースも空く。この試合で言うと、ジョンス・中山・大谷・ボギョンで、チョン・テセと北川をかわすこと。ボギョンに間で受けて前を向く、という働きを期待したいのだが…。縦パスを受けてターンをするというのが、あまり得手ではないように見受けられる。

昨季の連勝中は大谷・手塚でそれができていた。特に手塚が細かに相手の間でボールを受けて前を向けていた。チームのスタイルとしては今も変わらない。後半途中から入った手塚は、最終ラインに落ちる役割が多く、ボギョンが前目の位置関係だった。これを逆にした方が攻撃の推進は上がると思う。今は、ボギョンの訓練なのだろうか。

 

前節素晴らしい勝ちを見せても、流れに乗れない。チームとして改善すべき問題を抱えているからなのだと真摯に受け止めたい。気になったのが、インタビューで監督も選手も自分たちのミスと言うのだが、ミスと言うより脆さだろう。次節は中3日でアウェイ湘南。走って献身的に守ることができる相手なので、たぶん苦労するだろう。

 

余談だが、足首が内反気味の選手(亀川や札幌の駒井とか)は、特に守備の対応で、踏ん張ったり方向転換するときに滑りやすいように思うのは俺だけか。