太陽王発電観測所

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この守備は何だ? - 2018 J1 第26節 vs清水エスパルス@三協F柏

鈴木大輔の復帰と伊東の代表初ゴールにより、明るい気持ちでこの試合を迎えていた。光がさしてきた。大丈夫、なんとかなると。ところが、試合を終えると辺りがまた一段と暗くなったことに気付く。あの光は幻だったのか。

 

残留争いの中で、順位が近いエスパルスに敗戦。下位のチームが勝点3をあげる中での黒星で、順位はプレーオフ圏の15位に転落。

 

試合を通じてレイソルのミスが目立った。

序盤に、クリスの落としやサイドチェンジは相手に渡る。

亀川は、相手のサイドチェンジをカットしたと思ったところでトラップミス。フリーであげるクロスがゴールラインを割る。それから、危険なバックパス。これは周りのコーチングも影響しているが。

中川創は、経験不足だからか状況判断が良くない。浮き玉の処理をフリーなのに、ヘッドで相手に渡してしまう場面。後半には、最終ラインで間に縦パスを通そうとして目の前の相手にカットされる。

鈴木大輔はビルドアップが繋がらないことが多かった。前半に2度、相手ボランチ間で呼ぶ瀬川につけるシーンもあったが、それ以外は、近場でフリーの味方がいるのに長いパスを選択して、待ち構えている相手にカットされたり、ロングボールは精度を欠いた。コンディションがまだまだなのか、クリスランや北川にぶち抜かれるシーンがあって不安を覚える。

 

そして、何より立ち上がりから守備が噛み合ってない。

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右サイドで伊東は外を切りながら寄せていく。相手の縦パスを狙っているのかと思いきや、普通に通される。

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また、左サイドでも連携が合っていない場面が。フレイレにボールが渡る前に中川が後ろを確認して指示してる。そして、サイドの立田にボールが出た時に、中を切りながら勢いよく寄せていく。

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しかし、相手はフリーでボールを受ける。

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このときの流れからすると高木が前に出てカットするのかと思っていた。金子を見るのは手塚だったのか高木だったのか、いずれにしても誰もつけていない。

 

序盤10分の失点は無気力な守備。ファーストDFの寄せが甘い。見てしまっている。コースを消すだけでボールホルダーに寄せないから、自由にボールを出される。後手後手になり、後ろ向きに走らなくてはならなくなる。最終的にバイタルが空いて、ミドルを撃たれ失点。

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 こうして画像で連続して切り出してみると、あたかもレイソルがコースを開けてさしあげているようで悲しい。

 

反撃に出たいレイソルは、小泉がDFラインにおちてビルドアップ。相手に激しく寄せられているわけではないのだが、間に出せるところで出せずに苦しくなってる。手塚がDFラインに落ちるかたちに。

もっとアタッキングサードに進出したいのだが、縦パスを入れても、なかなか前を向けない。瀬川はFWだからか、ライン間で受けてターンするのが不得手な印象。背負っておらずフリーなのに、相手ゴールに背を向けて受けるから、前を向くまでに相手に囲まれて奪われる。ただ、たびたび相手ボランチの間でボールを引き出す中で、うまくかわす場面もあった。瀬川が前を向いた時にレイソルのチャンスとなっていた。

同じようにボールを引き出す役割を期待されていたであろう中川はというと、いいところに位置しているが、ボールが足元に合わず、あまりボールを持てなくて目立つ場面が少なかった。ただ、守備ではひとり気を吐いていた。

 

前半はエスパルスが優勢。レイソルは、ビルドアップに詰まって放り込んだり、あるいは、パスやシュートをカットされるたびに、エスパルスにロングボールから北川とクリスランのカウンターによりピンチを迎える。

 

 後半。また序盤に失点。CKをクリアしたあと、入ってくるロングボールをクリアできずにゴール前でバウンドさせ、白崎が反転してシュート。単に声掛けあっていれば対処できたように思う。桐畑はコーチングしていたか。中川創は声出していたのか。急造CBコンビなんだから必要以上に連携とるべき。

 

エスパルス優位で試合が進む中、64分に瀬川の同点ゴール。これも相手ボランチの間で受けて、トラップが流れながらもキープしてPA枠から左脚を一閃。瀬川は左でもパンチ力のあるシュートが撃てるのが良い。江坂もそう。

1点差に詰め寄ってから、勢いに乗って攻めたいのだが、攻撃の第一歩で躓く。相手の攻撃を奪って、DFからの最初のパスが繋がらない。裏を狙う意図は分かるのだが、急ぎすぎる感があるし、何より精度が低い。

 

81分に失点を許す。これは桐畑が防いで欲しかった。このシーンに限らないが、桐畑の動きは、身体のどこかに当てるような飛び出しが多く、ボールを最後まで見ていないのが気になる。

 

終盤には、山崎が左サイドを突破してPA内で倒されたり、クリスのシュートがバーを叩くなど決定的な場面はあった。ATにはロングボール入れて、オルンガの落としをクリスが流し込んで決めたが、時既に遅し。

 

山崎とオルンガはもっと長い時間プレーを見たくなった。オルンガはアフリカ・ネーションズ・カップで行ったり来たりするからコンディション維持が難しそう。

 

やっぱ守備がねぇ。前節マリノス戦でも、前から限定できずにいいようにパスを繋がれていた。それがこの試合も1失点目を見るに改善されていない。昨季は前線からのハイプレスで首位にいた時期もあったチームが、どうしてこんな守備になりくさってしまったのか。良い攻撃は良い守備から。少なくともネルシーニョ時代からレイソルはそうして苦しい時を乗り越えてきたはず。

 

残り8試合。難しい相手ばかり。次節の鳥栖戦は落とせない。

H 鳥栖  9/22(土)  15:00
A 浦和  9/30(日)  14:00
A 広島  10/6(土)  14:00
H 名鯱  10/19(金)  19:30
A 川崎  11/3(土・祝)  14:00
H 鹿島  11/10(土)  14:00 ※
A 桜大  11/24(土)  14:00
H 脚大  12/1(土)  14:00

※:鹿島がACL決勝進出時、11月6日(火)19:00@三協F柏に変更の場合有