太陽王発電観測所

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【HOME開幕】今季初勝利のポイントは攻守の切り替え【vs横浜Fマリノス】

今年から名称が変わった三協フロンテア柏スタジアムのリーグホーム開幕戦。レイソルは、相手の対策から4−3−1−2に。中盤はボギョン、小泉にアンカーの細貝。前線はクリスと伊東。マリノスは今季から、SBがボランチの動きをする偽SBのシステムを取り入れている模様。

 

序盤はマリノスのボールを高い位置で奪ってから、カウンターでシュートまで持っていく。江坂のシュートがバーを叩く惜しいシーンも。

しかし、時間が経つにつれ、マリノスが保持してレイソルゴールに近づき、鋭いクロスがゴール前を通過する。マリノスは、サイドから対角に入れる縦パスを、バイタルで天野や中町が受けるのだが、そこから直接的にゴールに向かう攻撃はあまりなかった。天野のミドルなんかは怖いのだが。

 

レイソルは、自陣から繋いでボールを進めることに苦労する。マリノスの浅いDFラインの裏をつくボールを入れるのだが、飯倉の良い飛び出しでチャンスとはならない。 前半は互いに無得点。レイソルは守備で走らされて疲労が溜まってそうで、後半に不安を抱いた。

 

後半。立ち上がりにレイソルが先制。起点は、敵陣サイドで伊東がボール奪取したことだった。小泉が中央から持ち運び、クリスとワンツーで相手DFラインの中央で切り込んでいく。最後はデゲネクのクリアが小泉に当たってゴールに吸い込まれる。

 

マリノスも前半同様攻めてくるのだが、ワイドに展開してからの攻撃が停滞し、シュートまでいかない。

 レイソルは61分に細貝→大谷。すると、75分に大谷が二列目から飛び出して打ったシュートがオウンゴールを誘発する。欲しかった追加点がとれた。

その後も、追加点のチャンスがあったが切れられず。マリノスの攻撃の勢いが前半ほどはなく、無失点で終えた。試合は2−0で今季初勝利。

 

前半終了時の両チームの監督のコメントからも分かるように、互いにやりたいことが出せていた。では、後半何が変わったのか?レイソルは(前半途中から)4-4-2にしたけど、大きく変わったことは無いように思う。ただ、得点した2点に共通することは、攻守の切り替えからボールを高い位置で奪ったこと。

そう言えば、昨季の良かった時も攻守の切り替えが効いていたのを思い出した。そして、自分たちが保持するよりも、相手に保持される試合の方がカウンターを仕掛けやすく、勝つことが多かった印象がある。

この試合は、これまで出番のなかった細貝、中川を起用できたことが良かった。アクシデントで急遽入った中谷もそつなくこなしてくれた。鎌田の状態が心配ではあるが、次のACLに向けて弾みがついた。